出張教育相談 in the World~マレーシア編2019.11
この度マレーシアのクアラルンプールとイポーにて、日本のお子様をお持ちのお母さまから様々なお話を伺ってきました。その一部をご紹介いたします。
それぞれの現地の様子は、
クアラルンプール(KL)
KLは、日本から飛行機で約7時間で到着します。11月の気候は27°~30°で少し湿気もあり、夏の気候ですが、近年の日本の猛暑とは違い過ごしやすかったです。街には高層ビルが立ち並び、地下鉄等も整っており便利です。そして、車の利用が非常に多く、朝夕はどこも車があふれていました(本当に溢れているのです。なみなみと・・・)。私もついて早々、空港から市街地に向かう時に見事に朝の通勤ラッシュにはまり、高速道路で鮨詰め状態を味わいました。
KL市街地は超大型デパートやスーパーそして高層マンションが並び、生活の不便は全くなくむしろ快適です。なんとファミリーマートがいたるところにあり、コンビニおむすびを始め、寿司、カップラーメンやカッパえびせんも常備されています。(セブンイレブンはたまにあります。)日本と変わらない食生活も出来ます。
イポー
イポーはKLから列車で片道2時間半程度で到着する町です。少し前のガイドブックでは列車で片道5時間とも書かれていましたが、列車技術の進歩おかげで半分の時間で行くことが可能です。しかも列車はクラーあり座席シートもよく、日本の特急と同じで快適に過ごすことができました。でも車窓には、町から町の間は壮大な自然、ジャングルらしきものが広がっていました。
イポーの町並みはとてもほのぼのとした雰囲気であり、壁アートが有名であり散策を楽しませてくれます。大型スーパーイオンもあり、そこでお暮らしの日本の方々も特に不便なく過ごされているようです。(イポーにはファミリーマートは見かけなかったな~これから進出してくるのかな?)
マレーシアでの日本のお子様の教育あれこれ
クアラルンプールでのお話
KLの教育事情:KLには日本人学校があります。また、いくつかの塾も存在しているようです。最近はインターナショナルスクールが増え、そこにお子さんを通わせる方も多いようです。また、このインターナショナルスクールにお子さんを通わせるために、わざわざ日本からマレーシアへの長期滞在をする方も増えいるらしいです。
・日本人学校に通うお子さんの日常生活
「学校が終わった後、そのまま塾に行く生活であり、せっかくマレーシアで生活しているのに塾詰めでいいのかと思う。」
お話を聞くと、お母さまは「特に塾に通わせたいと思ってはいない」らしいのですが、学校が終わって帰宅した後に、わざわざ子ども達が友達と集まって遊ぶという習慣が無いようで(子供の移動には親が送迎する必要があるから!?)、塾は下校時に学校に塾生を塾の車で迎えにくるらしく、友達が塾にいくので自分の子も仕方なく行かせている状況であるとのことでした。これでは、日本と変わらない・・・・とも。
せっかくのマレーシアでの生活なので、何か有意義なものを経験させたいですよね。確かに、「日本人学校と塾」の毎日では、マレーシアには住んでいますが、集団も行動も日本のままですね。当受講生さんの中には、現地でボランティアやスポーツクラブ、習い事などで日本人の全くいない(少ない)環境に入り活動されている方が多いです。その国・地域の人・文化の中で楽しみながら、たくましく成長していらっしゃいます。
経験というものは、勉強(座学)以上に子ども達を大きく成長させてくれます。機会をつくりながら、現地での活動に参加されるのもよいと思います。
・インターナショナルスクールにお子さんについての心配事
「英語の語学力はついていると思うが、「考える力をつける」については少し不安がある。」
考える力は母国語によって養われると言われることも多いです。人間は言葉を通して物を深く考えることが出来るようになります。だから、語彙・文を身に付けることによって豊かな考え方も出来てきます。
ここでの注意ですが、どの言語をお子様にとっての母国語にするのかは慎重に選ばれた方が良いと思います。一般的には、ご両親の母国語と同じものを母国語にする方が良いと思われます。ご両親とお子さんの母国語が違う場合は、現代の社会問題にもなっている、異国に住む家族(日本人の家族だけでなく、それぞれの国によって異国で暮らす家族)において、子供とのコミュニケーションが取れなくなるという問題にも発展することもあります。
そして、日本語を母国語とするならば、まずは家庭では日本語で話すことが必要かと思います。また、話すだけでは語学そして考える力までは育成できません。国語(日本語)の学習も取り入れるといいと思います。海外では日本の教科書は領事館等でもらえると思いますので、その国語の教科書を使いながら同系列の問題集をやってもいい思います。また、通信・オンライン授業もいろんなタイプのものがありすので、使いやすいものを使って国語(日本語)を勉強するといいかと思います。さらに、文を書く練習をすることをお勧めします。受け身中心の学習より、書くということは即効性もありかつ力強く国語力を付けてくれます。
当受講生のお子様においても、ご家庭ではもちろん日本語での会話ですが、やはり海外生活では日本語に触れることが少なくなるので滞在年数が長いほどお子様の年相応の日本語力より劣ってしまうことがあります。そこで、当授業では確実な日本語をつけるために、通常の国語の教科書を利用した授業だけでなく、文を書かせる「小論文指導」も行っています。自分の意見を正しく相手に伝えるための文を書く訓練は、語学力をしっかりと身に付けることができる1つの方法です。小・中学生のうちからこの訓練をすることは、帰国生だけでなく日本にいる子ども達においても国語だけでなくすべての教科において大きな効果を表してきますその点においても、国語力は学力の基盤になり、考える力をつけるものともいえます。。(日本の高校においても、小論文指導の授業きちんと行っている学校は非常に少ないです。)
・やはり日本の本・問題集の入手は難しい!
「いい問題集教えてもらえませんか?」
お安い御用です!! 教えますよ~
生活面は便利であり不自由はなさそうですが、マレーシアの本屋での日本の本・問題集の取り扱いは非常に少ないようです。インターネットでは本のタイトルと口コミはありますが、やはり中を見たいですよね。
また、問題集の良し悪しはあります。いいものをお子さんに持たせてあげてください。
お困りの方は、いつでもホームページ等からお問合せ下さい。お子様の学習の様子(学力、学習の仕方)をお聞きしながら、お子さんに合うだろうと思われる本・問題集のいくつかの候補をお教えします。さらに、それぞれの本の特徴もお伝えしますので、お子さんに身に付けて欲しい学力を育成できる本を選んでみてください。
イポーでのお話
イポーの教育事情:イポーには日本人学校はありません。平日は現地校に通い、週1回土曜日に補習校で日本の学習を行います。
・私立の現地校のお子さんの学習状況
「大量の宿題がでるんです!」
小学2年生でも夜中2時までかかる宿題は当たり前。学校に持って行く荷物も教科書がたくさんあり、リュックで子供の肩がかわいそうなほどの重さだそうです(すごく重いらしいです)。この学校では、日本の教育なんかより相当きびしくやっていますね。
別の国の当受講生のお子さんも現地の私立学校では大量の宿題が課せられています。このお子さんも夜2,3時までかかっていると嘆いています。
各国、各地域、各学校、行く学校にもよるのでしょうが、結構厳しく教育していますね。
まあ、大量の宿題がいいかどうかは別として・・・・
・お母さん達の時間がな~い(悲痛な叫び!!)
お子さんの学校等の送り迎えで、お母さま方はヘトヘト
海外の多くは子供たちだけでの登校や外出はとても危険であり、必ず親が送り迎えをするのが当たり前(義務)だそうです。そのため、日中お父さんが仕事をしているので、お母さまが送迎を行う事になります。お子様が2人以上いると、さらに大変!学年によって時間帯が違うことも、そして日によって違うこともあるようで超複雑なスケジュールで送迎をする羽目になるようです。ひどい時には、1日中お母さまは車の中にいて送迎をこなし・・・車内でお昼ごはんをボソボソ食べることもあるとのことです。これに、それぞれの子供の習い事が入ると・・・・悲鳴・・・・「自分の時間なんて全くないですよ」とため息をつかれていました。
確かに、世界各国の当受講生のお母さま方もお子様の送迎をされています。オンライン授業はご自宅で行うので、その時のお母さま方の様子は家にかえってきて落ち着いた状況でお会いするのでそんなにヘトヘトな状況は感じませんが、改めて送迎の辛さをきくと・・・・お母さま方は疲れているな~感じました。
そして、そのお話を聞いた後、よーく見ると外で子供達だけで遊んでいる姿はどこにもないことに改めて気づきました。
広々とした公園があるのに子供達はいません。スーパー、デパートにおいても子供の横には必ず親がいる状況であり、子供たちだけで行動している姿はなかったです。
日本に帰国してから、小学生たちが友達同士で楽しそうに帰宅している姿をみて、なんとありがたい社会なのかと改めて感じました。しかし、悲しい事件も増えてきています。数年後、数十年後には、日本でも子供たちが友達同士だけで楽しそうしている姿はなくなるのでしょうか。なんとか守ってあげたい安全です。
上記のものは数々のお話の一部です。
マレーシアでの現地での実際に自身の目で見た土地、町の様子、お会いしてのお話は非常に
深く考えさせられました。また、何かお役に立てることがあるなとも感じました。
当サポートはお子様たちに本当に必要な教育を提供していくつもりです。
さらに、今回、お母さま方のサポートの必要性も強く感じました。
何かお困りのことがありましたら、ご遠慮なくホームページのお問合せフォームからご連絡ください。ご相談に乗れることがあるかと思います。
次はまた別の地域で、教育相談in the Worldを開催しようと思っています。
ご希望がありましたら言ってください。あなたの地域にお伺いします。
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